初めての胸像を作ってみました。
土台にくっついているタイプにしようか、土台に棒を立てて像を浮かび上がらせるタイプにしようか迷いましたが、後者にすることとにしました。
早速、木材に垂直にステンレスの棒を立てようと思い、錐で穴を開けてみると…
失敗しました。
写真が傾いているのを差し引いてもそこそこ傾いています。

垂直に穴を開けたつもりでもフリーハンドではこれが限界。
ボール盤だのドリルガイドだの治具がいることに気づきました。
今回一回きりしか使う予定もないのに買うのもなぁ。と思って、
知恵を絞ること半月。
特別な治具なんかは使わないで、どうにか垂直な棒付きの胸像土台を作りましたので記録しておきます。
当初は土台を木材にするつもりでしたが、最終的には土台を石塑粘土で作りました。
使うもの
製作に使うメインの材料は、石塑粘土、レジン、ステンレス棒、糸、割り箸などの棒。
そのほかに、缶詰や文庫本など、高さを調節できるものならなんでもOKです。
使用しているステンレス棒は、100均で購入したワイヤーラックの一部で太さは多分0.2mmくらい。
ホームセンターでステンレス棒を買うと300〜400円くらいするので、そんなに長さが必要ない時は100均のステンレス製の商品で代用しています。
そして、設計図はこんな感じ。

まずは土台作りから。
土台作り
まずは石塑粘土で土台を作りました。

円柱でも角柱でも何でも良いですが、棒を立てる中心部分を少し凹ませておく必要があります。
中心を少し凹ませた土台が完成したら、水平な場所でレジンを使ってステンレス棒を固定する作業に入ります。
棒の上端にテープで糸を取り付けて、土台からほんの少し1〜2ミリ浮かせるくらいの高さになるように棒をぶら下げます。
今、棒は垂直な状態です。
棒の揺れが収まったところで、棒と土台の隙間あたりにレジン液を数滴滴下。
レジンを硬化させれば、棒と土台が垂直に固定できました。
UVライトがあれば水平な場所ならどこでもできますが、持ってないので日当たりの良い窓際で遮光カーテンを閉めてセッティングしました。レジンを硬化させたいときにカーテンオープン!
最後に表面が平らになるように粘土で凹みを埋めました。
表面のヤスリがけ
表面の凹凸が気になったのでヤスリがけしました。

側面が垂直なビンに紙ヤスリを巻いて、平らなテーブル上で擦りました。
土台もビンも持ち上げないで、テーブルの上を滑らせながら削るのがポイントです。
テーブルが傷だらけになってしまうので、ヤスリが入ってたビニール袋を敷いてます。
画像の紙ヤスリは #120。
形が整ったらアクリル絵の具で色付け。
薄〜〜いローアンバーで、石塑粘土も少量混ぜつつ塗りました。
数回塗り重ねて、最後にニス仕上げ。
桜の木の幹みたいな風合いになりました。
完成

バッチリ垂直に立ってます。
像本体以上に土台作りに時間を費やすことになろうとは。
今回得た教訓は、計画性が大事ってことでしょうか(笑)
〝フィギュア、土台〟などと検索すると既製品の土台が意外と出てきます。
いきなり人形から作らず、土台を用意してから適当なサイズの像を作る方が効率がよかった。
当たり前ですけど、これがなかなか。
行き当たりばったりで人形の頭から作っちゃうんですよねぇ。
あとは、うまく道具に頼ることでしょうか。
自力でどうにかっ!と考えないで便利なツールを買いましょう。
わかってても謎のこだわりが発動して全部自力でやろうとしてしまうのはダメですね。
ここは頑張るところじゃないです(笑)